小ロットの場合、金型費との
コストバランスが合わない

小ロット生産(目安として連続プレス仕様で10,000個以下、単発プレス仕様で3,000個以下)の場合、プレス加工では金型費の金額が高く、なかなか初期投資金額の回収にならない。
そのまま続けても、今度は金型費の永年劣化による再制作によるコスト、管理費用コストが時間とともに追加費用として出てくるので、採算面でマイナスになってしまう。
なのでテスト品、試作品には、あまり向かない工法です。

表面粗さ

絞り加工は塑性加工なので、例えるなら陶芸家がコップを造るように、周りから圧力をかけて形状を変化させていきます。
なのでこのような加工では多少のコントロールは出来ますが表面粗さを一定の数値に狙いながら加工するのは難しく。
対して切削加工であれば少しづつ刃物でスピードを一定にして削れば、表面の面粗が一定になるので、この点は絞り加工より切削加工に利点があります。